COME AND SEE II mix by SatosicK

KOGNITIV KOLLAPS世界初演に向け「TGやCOILの影響から始まって、Current93やNWWのメンバーとの交流から伺えるエソテリック要素、北欧に顕著に見られるパワーエレクトロニクスとメタル、ダークアンビエント、実験音楽の共闘関係」を念頭に置きつつ今回のイベントをより理解し楽しむためのイメージアルバムみたいなPlaylist。


COME AND SEE IIに向けて


「SKITLIV、ex.SEPTIC CUNTS、そしてex.MAYHEMのManiac氏がLINEKRAFTのOkubo氏と今ユニットをやっている」という話を聞かされたのは2020年の事だと記憶している。
近年のManiac氏がモジュラーシンセサイザー等を用いて実験的なソロワークをしていることは知っていたし違和感は無かった。
Mayhemにおける彼の参加作品の歴史的傑作”Deathcrush”のイントロ曲がTangerine DreamのConrad Schnitzlerに直接オファーした書き下ろし曲であったり、MAYHEM以降のManiacのバンド – SkitlivやSehnsuchtのアルバムに触れ、音に現れる深い実験精神やAndrew Liles(NWW)、Current93との協働関係から彼の志向は伺えしれていたから。
もっとも彼の熱心なファンにとってはMayhemのGrand Declaration of War等に見られる自由奔放なアプローチで昔から周知の事実なのだろう。
当初2020年夏に来日を予定しておりその時も公演に向けて準備していたのだが程なくしてコロナ禍が本格化し、断念せざるを得なかった。
Okubo氏やManiac氏とのやりとりを仲介してくれているVivian氏を通じて必ずリベンジすることを約束し、時機を待ち続けて2年が経った。
その間に上記のユニット=KOGNITIV KOLLAPS(ノルウェー語で”認知崩壊”の意)の初のカセットアルバム”MONOTHEISTIC DELUSIONS”をリリースもした。
メタル出自のメンバーによるエクスペリメンタルユニットに寄せられそうな安直な期待もしくは邪推を跳ね除ける様に初期THROBING GRISTLEの様な静謐さすら感じさせる冷血な音像に「既存の聴衆への期待に応えるためにはやらない」という誠意を読み取りブチ上がりもした。わざわざいうのも失礼だが本気なんだ。
今年の春になって今年は来日できそうだという連絡を受けた時、じゃあ今夏やるしかないだろうKOGNITIV KOLLAPSの世界初演だ!と覚悟を決めた。来日イベントとしては準備期間が少々忙しくても今年やるしかないと思った。
ヨーロッパ圏ではMetal(特にBlackmetal)とIndustiral/Noiseの親和性が特に顕著で両方のジャンルをサポートするレーベルも複数存在するし、それらがギグで共演やジョイントライヴを行うのは珍しいことではない。一人の人物がIndustrial/Noise/Power-electronics projectとBlackmetal bandを掛け持していることもよくある。
今回のイベントの構想段階では多少それも意識したが、現実に日本とヨーロッパは質が異なるので結果的には「再現」ではない。
日本のノイズは発祥から現代まで主にサイケ/オルタナティヴ/パンクと共に紡がれて来た歴史があり、ここに違いがあると思う。
LINEKRAFTはそういった日本の状況において日本オリジナルのノイズのエッセンスを多分に吸収しながら自らのINDUSTRIALを志向してきた。
INDUSTRIALであることへの命がけの様な実直さとパフォーマンスはやがて世界中に知られることとなり今やHOSPITALやTESCOなど世界の名門レーベルのリリースを総ナメし、多くのフェスに招かれている(2016年にはCazzodioとのユニットCazzokraftとしてM.B.の史上初ライヴの共演に抜擢されるまでに上り詰めたがM.B.の当日朝のキャンセルにより叶わなかったのはとても残念だ)。
真っ逆さまに崩れ落ちていく様な近年の社会状況の中で正直すぎる彼はあと何度人前でこれをやれるのか?という心配もあるが、彼と同時代に同じ場所で時間を過ごしていることは幸運だと感じている。
「極端で硬く太く鋭い逸れたもの」をテーマにレーベルをやって来た気がする。
ノイズ専門レーベルを名乗った覚えはないが、結果としてノイズを手がける機会は多い。
ノイズとハードコアパンクやエクストリームメタル、エレクトロニックミュージックの境界線は物理的にも評価的にも戦略的に透明化したいし、とりわけ「『ノイズ』と『それ以外』」という仕分けはしたく無かった。
上記テーマに照らせば同じものだと言い切ってしまいたさが常にある。
「『極端で硬く太く鋭い逸れたもの』を一堂に会させて観衆で埋め尽くしたいしこれらの音楽の受容の在り方を再解釈したい」という願望はある時代を経たものならば既に皆持っているのではないだろうか。特別奇矯な考えとも思わない。
同世代のアーティスト・レーベル運営者が海外で同じようなことをやっているのを見て「それだよな!」と誇大妄想を確信へとするために頷いている。
ともかく、今回のイベントでもあらゆる「極端で硬く太く鋭い逸れたもの」の最高の組み合わせを目指した。現状況下で収容人数の限度やブッキングの都合もあり2日間に分けることとなったが、両日とも是非できるだけ多くの人に見届けて欲しいと思う。


ystk hrn

scum@Tokyo 03.13.2022 [SONE mgzn #3]

New generation and Dissimilation arising of Tokyo Underground under the Covid-19. コロナの下で勃興する東京アンダーグラウンドの異化と最新世代 celebrate the launch of SONEmgzn based on dotsmark, give footages of three noise acts from ‘Corrosion’ the party of latest vision of rave, noise, and low-tech presented by HAIZAI ADUIO and Shimokitazawa Spread. […]dotsmarkを基盤とするウェブジンSONEmgzn。発足を記念するビデオコンテンツ第一波としてHAIZAI AUDIOと解放新平が仕掛けレイヴ、ノイズ、ロウテクの最新ヴィジョンを提示したパーティー”Corrosion”から3つのノイズアクトのフッテージをお見舞いする。 Wolf Creek@Tokyo 03.13.2022. [SONE mgzn #1] https://youtu.be/71680FJ09fA BLACKPHONE666 | 黒電話666 [GABBER TYPE] @Tokyo 03.13.2022 [SONE mgzn #2] https://youtu.be/KJpuTX7HCIs scum@Tokyo 03.13.2022 [SONE mgzn #3] https://youtu.be/1PaJQQKCDgo SONEmgzn Playlist https://youtube.com/playlist?list=PLp… — scum https://www.facebook.com/scumcumcum https://scumcumcum.bandcamp.com/ https://twitter.com/scumcum https://www.instagram.com/s_o_u_inomoto/ Marformed gentlemenのギタリストとしても知られる重度のグラインド/パワーヴァイオレンス・キッズSou Inomotoのソロプロジェクトことscumは、彼が進学のために上京し活動を開始して以来一貫してカットアップのメソッドを追求し続けている。ほぼ歪み・反復・空白のみで構築されたその演奏は木訥さを超え枯山水の如き気高さすら有る。 scum is the solo project of Sou Inomoto, a grind/power violence kid who is also known as the guitarist of Marformed gentlemen. scum has been consistently pursuing the cut-up method since he moved to Tokyo to pursue higher education. The performance, constructed almost exclusively with distortion, repetition, and blank spaces, is more than simple and elegant, almost like a Karesansui. — Cinematographer: 安部すみれ 井藤春花 新宅颯湖 Sound mastering engineer: dotphob Editor: YstkHrn

BLACKPHONE666 | 黒電話666 [GABBER TYPE] @Tokyo 03.13.2022 [SONE mgzn #2]

New generation and Dissimilation arising of Tokyo Underground under the Covid-19. コロナの下で勃興する東京アンダーグラウンドの異化と最新世代 celebrate the launch of SONEmgzn based on dotsmark, give footages of three noise acts from ‘Corrosion’ the party of latest vision of rave, noise, and low-tech presented by HAIZAI ADUIO and Shimokitazawa Spread. […]dotsmarkを基盤とするウェブジンSONEmgzn。発足を記念するビデオコンテンツ第一波としてHAIZAI AUDIOと解放新平が仕掛けレイヴ、ノイズ、ロウテクの最新ヴィジョンを提示したパーティー”Corrosion”から3つのノイズアクトのフッテージをお見舞いする。 Wolf Creek@Tokyo 03.13.2022. [SONE mgzn #1] https://youtu.be/71680FJ09fA BLACKPHONE666 | 黒電話666 [GABBER TYPE] @Tokyo 03.13.2022 [SONE mgzn #2] https://youtu.be/KJpuTX7HCIs scum@Tokyo 03.13.2022 [SONE mgzn #3] https://youtu.be/1PaJQQKCDgo SONEmgzn Playlist https://youtube.com/playlist?list=PLp… — Cinematographer: 安部すみれ 井藤春花 新宅颯湖 Sound mastering engineer: dotphob Editor: YstkHrn SONEmgzn Playlist https://youtube.com/playlist?list=PLp...

Wolf Creek@Tokyo 03.13.2022. [SONE mgzn #1]

New generation and Dissimilation arising of Tokyo Underground under the Covid-19. コロナの下で勃興する東京アンダーグラウンドの異化と最新世代 celebrate the launch of SONEmgzn based on dotsmark, give footages of three noise acts from ‘Corrosion’ the party of latest vision of rave, noise, and low-tech presented by HAIZAI ADUIO and Shimokitazawa Spread. […]dotsmarkを基盤とするウェブジンSONEmgzn。発足を記念するビデオコンテンツ第一波としてHAIZAI AUDIOと解放新平が仕掛けレイヴ、ノイズ、ロウテクの最新ヴィジョンを提示したパーティー”Corrosion”から3つのノイズアクトのフッテージをお見舞いする。 Wolf Creek@Tokyo 03.13.2022. [SONE mgzn #1] https://youtu.be/71680FJ09fA BLACKPHONE666 | 黒電話666 [GABBER TYPE] @Tokyo 03.13.2022 [SONE mgzn #2] https://youtu.be/KJpuTX7HCIs scum@Tokyo 03.13.2022 [SONE mgzn #3] https://youtu.be/1PaJQQKCDgo SONEmgzn Playlist https://youtube.com/playlist?list=PLp… — Wolf Creek Shota Izawa https://twitter.com/blind_d2000https://www.instagram.com/s.izawa2000 Ryo https://twitter.com/BD6500 ハイスクール時代に結成、未だ20代前半でありながらフィードバックとメタルジャンク、フィルタリング&ペダリングをプレイの領域にまで昇華した上で破壊的に結晶化していくステージングと徹底したライヴ主義で頭角を成すZ世代ノイズ代表。 ノイズミュージックの図式を塗り替えんと目論む世界中のレーベルからのリリースオファーやフェスティバル招聘を抱えながらCOVID-19に足止めを喰らうという逆境をモノともせず、表層的には純然たるノイズでありながらノイズを超えた価値を事あるごとに見出され続けている鬼子である。 Formed in high school and still in their early twenties, they represent the generation Z of noise artists who have risen to prominence through their stage presence and thorough live performances that sublimate feedback, metal junk, filtering, and pedaling into the realm of playing and crystallize them in a destructive way. They have been stuck at COVID-19, despite having release offers and festival invitations from labels all over the world that are trying to redefine noise music, and they continue to be recognized for their value beyond noise, even though their music is pure noise on the surface. They are a devil children. — Cinematographer: 安部すみれ 井藤春花 新宅颯湖 Sound mastering engineer: dotphob Editor: YstkHrn